HACCP義務化で何をすればいいの?第1章:食品衛生“7S”『躾』とは!?

食品衛生 食品衛生7S

躾とは

「躾」とは、決められたルールや手順を従業員一人ひとりが自ら守り、正しい習慣として身につけることを指します。
単なる指示やルールの強制ではなく、従業員が自主的に衛生的行動を取れるようにすることが目的です。
食品工場では、従業員一人の不注意や不衛生な行動が製品の安全性を脅かすため、人の行動管理が極めて重要です。


躾の目的

  1. 衛生意識の定着
    作業者が「食品安全を守るのは自分たちの責任」という意識を持つことで、現場全体のレベルが上がります。
  2. 標準化の徹底
    誰が作業しても同じ手順・同じ行動が取れるようにし、バラつきを防止します。
  3. リスクの未然防止
    習慣化された行動により、異物混入や交差汚染などのリスクを日常的に減らすことができます。

躾の具体例(食品工場における行動習慣)

  • 身だしなみの徹底
    ・制服、帽子、マスク、手袋の正しい着用
    ・装飾品や私物の持ち込み禁止
    ・爪の管理(短く切る、マニキュア禁止)
  • 衛生行動の習慣化
    ・入室時の手洗い・消毒を必ず実施
    ・作業エリアに入る前の粘着ローラーによる毛髪・異物除去
    ・器具や設備を使用後は必ず所定位置へ戻す
  • ルール遵守
    ・作業区域での私語や携帯電話使用の禁止
    ・食品と非食品(洗剤、工具など)の区分け管理
    ・体調不良時には速やかに報告し、作業に入らない
  • 教育・訓練
    ・新入社員研修で食品衛生の基本を徹底
    ・定期的な衛生教育やOJTで習慣を維持
    ・ヒヤリハット事例を共有して再発防止

HACCPにおける躾の重要性

HACCPは**「仕組み」+「人の運用」**によって成り立ちます。
どれほど優れたマニュアルや記録があっても、従業員が守らなければ意味がありません。

  • 「整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌」= 環境や設備の管理
  • 「躾」= それらを確実に実行するための人の管理

審査でも「教育訓練の実施」「従業員の衛生意識」「遵守状況」が重点的に確認されます。

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